友達がミルフォードサウンドに行ったらしく、そもそもミルフォードサウンドって初めて聞いた、すごい良い所だったとか絶景で感動したって聞いたんだけどどんなところなの?
そんな方へ、私が旅したミルフォードサウンドの体験を紹介します。
ミルフォードサウンドを知る
ニュージーランドで最も有名な観光地と言っても過言ではない「ミルフォードサウンド」は南島の西海岸に位置するフィヨルドにより出来た入江です。フィヨルドによりそびえたつ山々、流れ落ちる滝、そして息をのむような絶景は必見です。
ミルフォードサウンドはマオリ語で「Piopiotahi(ピオピオタヒ)」とも呼ばれていて「一羽のツグミ」という意味です。
ミルフォードサウンドはニュージーランドのフィヨルドランド国立公園に位置し、面積は25平方km、15kmに及ぶフィヨルドが続いています。1200以上の断崖に囲まれた入江で、雨が降ると断崖から流れ落ちる数戦の滝が見られることでも有名です。
天候と服装
ミルフォードサウンドは1年の3分の2は雨が降ることでも知られています。もし、旅行の際に晴れていれば大変な幸運です。ただ、ミルフォードサウンドはどんな天候でも絶景であることは変わりませんのでその時の天候を楽しみましょう。
滝や霧がありますので雨合羽を用意した方が良いでしょう。傘はお勧めしません。それと風が非常に強いです。船のデッキでは立っているのもやっとで、動画を取りましたが風の音が大きすぎて会話などは拾えませんでした。
ニュージーランドは日本の季節とは真逆になります。またミルフォードサウンドは南半球の南寄りになりますので、夏でも少し寒いです。私は1月下旬に行きました。ニュージーランドの季節的には初夏ですが、現地は肌寒く、夜は初冬の装いでも良いかもしれません。個人的な感覚で言えば宮城県の温度感が近いです。
以下のサイトが現地の天気予報サイトです。ご参考になりましたら幸いです。
行き方
基本的には個人で借りるレンタカーかツアーで乗り込むバスの2つになるでしょう。私は現地のツアーバスで向かいました。詳細は後述します。
個人(レンタカー)
まず現地のレンタカーを借りていく方法があります。どうやら、クイーンズタウンの空港でレンタルができ、事前にネットで予約ができるようです。季節によって同じ車でもレンタル料が異なることがあったり、直前になればなるほど空きがなくなったりしますので、日程が決まり次第予約することをお勧めします。特にキャンピングカーは台数が限られているので、人気の季節の時は特に予約にシビアに動いたほうが良いでしょう。
もしレンタカーで行く場合、交通ルールに気を付けてください。ニュージーランドでは交通規制について厳格に取り締まっていますので、警察に捕まりやすいです。特に冬はチェーンを所持していないだけで罰金を取られるケースがあるようです。
ツアー(バス、小型機)
私はクイーンズタウンからツアーバスで行きました。ツアーバスで魅力的だったのは、行く途中にあるミラーレイクやモンキークリークと呼ばれる開けた場所で休憩兼観光をしたことです。
予約はクイーンズタウンでも出来ますが、事前にネットで行いました。クイーンズタウンの早朝、集合場所に集まり、出発のバスに乗り込んで大体4時間程度で到着になります。昼くらいに到着しました。バスの中では男性の添乗員が見える景色や土地の説明をしてくれます。すべて英語だったので何を話しているかは分かりませんでしたが、単語をかいつまんだり周りの乗客の見る方向を見て何となく分かった気になっていました。
レンタカー、ツアーバス以外にもフライトプランもあるようです。陸路は4時間も掛かりますから、時間が惜しいという方にお勧めです。行きはバスで、帰りは小型機というのもあります。
クルーズ船
ミルフォードサウンドに到着しバスを降りると、まず初めに大きなゲートがありました。そのゲートを抜けると、眼前にミルフォードサウンドの港と絶景が広がっています。
ミルフォード・マリナー号
複数のクルーズ船、遊覧船がある中、私はクルーズ船、ミルフォード・マリナー号に乗りました。船体の青と白が空と雲とマッチしていてミルフォードサウンドの景観を壊さないようにしているのだと感じました。
船に乗り込むとはじめは食堂に通されて食事です。ちょうどお昼過ぎ位だったのでランチとなりました。また、食事の前に船員の方の挨拶がありました。かなり訛りが強かったようで何を話しているのかさっぱり分からなかったのが印象的でした。また、ネイティブっぽい白人の方になんて言ってたか分かる?と聞いたら彼も聞き取れなかったと言っていました。
食事のあとはしばらく少し開けた場所でカヤックに興じました。海外の方はカヤック経験があるのでしょうが、私は初めての経験でした。カヤックを自分で漕いでクルーズ船の周りを一周するのですが、周りの方はスイスイ進むのに対して私は全然進むことが出来ず添乗員の方が助けに来てくれるという状態になりました。いい思い出です。上手に漕ぎたい人はカヤックの練習をしていくと良いかもしれません。ちなみにライフジャケットなどは貸してくれます。
見どころ
クルーズ船の初日はアクティビティでしたが、一泊した後は観光でした。次はミルフォードサウンドでの見どころを紹介します。
ボーエン滝
ミルフォードサウンドで常に流れているうち、もっとも落差の大きいボーエン滝(161m)を紹介します。ボーエン滝はミルフォードサウンドの陸地に近い場所にある滝で、港からも見ることが出来ます。船に乗って少し進むと全体が見えてきて、近くまで行くとかなり大きな滝であることに驚くでしょう。
ちなみに、ボーエン滝の名前の由来は、ニュージーランドの第5知事ジョージボーウェンの妻のディアマンティーナボーウェンにちなんで名付けられました。
野生動物
運が良ければクルーズ船ではオットセイの群れを見ることが出来ます。オットセイは夜行性なので、昼は海際の大岩の上でお昼寝をしています。オットセイの色と岩肌が同じような色なので見つけにくいかもしれませんが、私の時はたくさんのオットセイがいたのと、岩へ乗り降りしている姿が見れたので分かりやすかったです。
他にもバンドウイルカ、キマユペンギンが有名です。
バスツアー
おまけではありませんが、クイーンズタウンからミルフォードサウンドへ向かう道中で立ち寄った場所も紹介します。
ミラーレイク
テ・アナウからミルフォードサウンドへ向かう途中で寄る定番のスポットにミラーレイクがあります。遊歩道があり、10分〜15分程度の時間散策できます。とはいっても一本道ですが。湖と言いますが池くらいの大きさで、名前の由来は池に山や空が鏡のように映るからです。それを証明するために看板があるのですが、書かれている文字が鏡文字で、池に移された文字を見ると Mirror Lake となっているという遊び心がありました。
ザ・キャズム
こちらも道中にある遊歩道です。こちらはミルフォードサウンドのような岩肌とことなり、シダの生い茂る原生林です。水がすごい勢いで流れている上を木の橋がかけてありスリル満点です。小さい子供たちははしゃいで走り回っていました。
まとめ
ミルフォードサウンドはニュージーランドでも有数の観光名所で、世界遺産にも挙げられています。一年を通して雨の日が多く、晴れた日に観光ができたらとても幸運と言われています。
行き方はレンタカー、ツアーバス、フライトなどがありますが、初めての方はバスが良いでしょう。片道4時間も掛かりますので、時間を節約したい方はフライトという手段もあります。事前予約をお勧めします。
見どころは景色だけではありません。落差161mもあるボーエンの滝や野生動物のオットセイ、ハンドウイルカ、キマユペンギンが有名です。
ミルフォードサウンドへ行きたい!という方の助力になりましたら幸いです。
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