ホビット村を知る
ホビット村は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』シリーズのロケ地として、ニュージーランドのオークランドの近くに作られました。このセットは1999年に、映画の撮影のために選ばれ、以降、日本を含む世界中から観光客を引き付けています。
ホビット村の広さは約0.13平方キロメートル。その全体がファンタジーの雰囲気に包まれており、夢のような世界に浸ることができます。この場所は、原作をもとに作られた映画の雰囲気を完璧に再現しています。近隣住民からも、地域経済の活性化に貢献しているとして、ポジティブに受け入れられています。
ホビット村の全容
ホビット村には、原作ファンにはたまらないポイントとなる場所が数多く存在します。一部を紹介します。
ホビットの家々
この可愛らしい家やドアは、ホビットたちが食事をしたり、のんびり過ごしている場面でよく見られます。実際には、観光客が外部を散策できるように装飾されています。
映画でのホビット村は、ホビット族が住む平和な村として描かれています。主な場面としては、フロドやビルボの冒険の出発点、ビルボの111歳の誕生日パーティー、フロドたちの帰還シーンがあります。
現実世界のホビット村の場所は、ニュージーランド・ワイカト地方のマタマタ近郊にあります。所有者はアレクサンダー家にあります。約500ヘクタールの農場の一部です。
ホビットハウスの数は44戸あります。内部見学は残念ながら、ホビットハウスの内部には入ることができません。セットの特徴として、丸い扉で、豊かな庭園、生活感のある装飾(洗濯物、釣り道具など)があることです。これらと一緒に写真を撮ると最高に映えますね。
見どころをピックアップすると次の場所になります。
- バッグエンド(袋小路屋敷):ビルボとフロドの家
- グリーンドラゴン:ホビットたちが集うパブ(実際に飲食可能)
- パーティーツリー:ビルボの誕生日パーティーが行われた場所
参加者の口コミには「映画の世界に入り込んだような感覚」、「想像以上にリアルで圧倒される」、「細部まで計算し尽くされた再現度の高さに感動」といった声がありました。
ホビット村は、単なる撮影セット以上の魅力を持ち、映画ファンだけでなく多くの観光客を魅了しています。セットの維持管理には細心の注意が払われ、まるでホビットたちが実際に暮らしているかのような雰囲気が醸し出されています。
ビルボとフロドの家(バッグエンド(袋小路屋敷))
ビルボ・バギンズの家は、ホビット村の中でも結構大きな居住空間です。ここは、ファンにはたまらない写真撮影スポットです。
映画の場所はホビット庄(シャイア)のホビトンにあります。名称をバッグエンド(袋小路屋敷)と呼んでいます。登場シーンは、ビルボの111歳の誕生日パーティーの前後、フロドが冒険に出発する場面、フロドが帰還する場面と多くの名シーンが取り扱われる場所です。ツアーでは「No Admittance except on party business」という有名な看板が印象的です。
観光される方の口コミについてホビトン・セット総支配人のラッセル・アレクサンダー氏によると、「皆さん、期待よりも不安を抱えてやって来ます。映画や本で魅了されたファンタジーの世界に入り込む…その発想にワクワクしつつも、実際にホビトンを近くで見たら失望するのではないかという不安です。けれども、ここではすべてが想像以上にリアルで、すばらしい。だから、誰もが圧倒され、感動で言葉も出ないほどなんですよ」
ホビトン・セットは、単なる撮影セット以上の魅力を持ち、細部まで計算し尽くされた再現度の高さに多くの訪問者が感動するようです。
グリーンドラゴン(緑竜館)
グリーンドラゴンは、原作や映画ではホビット達の居酒屋として登場します。店内のあったかいムードや、絶品のビールは観光客も実際に楽しむことができます。
映画では、フロド、サム、メリー、ピピンが冒険から帰ってきた際に訪れる場面で登場します。サムがロージーに告白して結婚するのもこの場所です。
ホビット村の周遊ツアーの中にはグリーンドラゴンで軽食が出てくるものもあります。ツアーについては後述します。
グリーンドラゴンの口コミには次のようなものがあります。
「エキストラになったような気分になる」、「映画のオープニングを見る度に、自分も歩いた記憶が蘇る」、「あっという間だけど、十分、映画の世界に浸る事ができる」、「何度も映画を見るから、何度も旅の事を思い出す」
ツアー参加者は、映画の世界に入り込んだような体験ができ、強い印象を受けているようです。グリーンドラゴンでの飲食を通じて、映画の雰囲気を十分に味わえるようです。
パーティーツリー
パーティーツリーは、ホビット達の大きな集会がよく開かれる場所です。現実のセットでも、おおらかな大栗の木が広がり、その絶景はかわいいと人気です。
また、パーティーツリーは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにおいて重要な役割を果たす象徴的な場所です。
映画ではビルボ・バギンズの111歳の誕生日パーティーが開かれた場所として知られています。この木の下でビルボが旅に出る前の有名な演説を行いました。
場所はホビット村の「パーティーフィールド」と呼ばれる野原の中心に位置しています。木の特徴としては樹齢約100年の松の木で、周囲には提灯風の装飾が施されています。
この松の木の余談ですが、パーティーツリーは自然の木で、人工や植林ではありません。実際、この木の存在が映画監督ピーター・ジャクソンがこの場所をホビット村のロケ地として選んだ決め手の一つとなりました。
パーティーツリーの口コミには次のようなものがあります。「映画のシーンがそのまま目の前に広がっていて、感動しました」、「パーティーツリーの周りの雰囲気が素晴らしく、まるで映画の中に入り込んだような気分になりました」。
パーティーツリーは、ホビット村ツアーの中でも特に印象的なスポットの一つとして、多くの訪問者を魅了しています。映画ファンにとっては、ビルボの誕生日パーティーのシーンを思い出させる特別な場所となっています。
ホビット村のグルメ
グリーンドラゴンでの食事
ホビット村のツアーに参加すると、グリーンドラゴンでホビット風の食事を楽しめます。自然の中で満足な食事を受けるのは、かわいい世界観に浸り切った経験と言えるでしょう。
ホビット村のショッピング
観光案内所
観光案内所には、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』に関連するお土産が売られています。ポスターや記念品など、思い出の一品を探すのも楽しみのひとつです。
私は今でもここでゴラムのTシャツを買っておけばよかったと、とても後悔しています。(そのシャツは4000円位して高いなと感じてケチったのが良くなかったです。)
ホビット村のツアー
ツアーについて簡単に紹介します。
- 料金:大体NZ$415程度のようです。子供料金の適用には大人2名以上の同伴が必要です。
- オークランドからの行き方:ツアーには往復送迎が含まれています。
- 所要時間:ツアーの所要時間は約1時間とのことです。
- 食事:グリーンドラゴンでは軽食が販売されています。
- ドリンク:ツアーには1ドリンクが含まれており、ビール2種、アップルサイダー(アルコール)、ジンジャービール(ノンアルコール)から選べます。
おまけ
ロード・オブ・ザ・リングのロケ地
ホビット村はロードオブザリングの名高いロケ地の一つですが、ニュージーランドの各地にはその他にも魅力的なロケ地が多数存在します。
- ピオピオ:トロールの森のシーンが撮影された場所。美しい自然が広がり、映画の冒険感を味わえます。
- トゥロア:ドゥリンの扉やミナス・ティリスの山々として登場。雄大な山岳地帯が印象的です。
- トワイゼル:ペレンノール野の戦いの舞台となった場所。広大な平原が壮大な戦いを想像させます。
- アオラキ/マウント・クック:ローハンの山岳地帯の背景に使用されました。ニュージーランドの最高峰が臨場感を引き立てます。
- クィーンズタウン:アルゴナスのシーンやローハンの風景が撮影されました。アウトドアアクティビティも楽しめる人気の観光地です。クイーンズタウンはこちらのブログでも紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらを読んでもらえましたら幸いです。
- ワナカ:アイゼンガルドの外観が撮影された場所。自然の美しさがそのまま映像に活かされています。
- ネルソン・タスマン地方:ワイルドな森のシーンが多く撮影されました。エシェルロスのような雰囲気が漂います。
- ペロルス川:映画ではロスローリエンの川として使われました。川辺の静けさが幻想的な世界観を作り出します。
- マールボロ:ミナス・ティリスの風景の一部として使用されました。広大な草原が広がる地域です。
- フィヨルドランド国立公園:ロスローリエンやミナス・ティリス周辺の風景に登場。圧倒的な自然美に心を奪われます。クイーンズタウンからバスツアーなどで行けるミルフォードサウンドのあるニュージーランド南島の世界遺産です。ミルフォードサウンドはこちらのブログでも紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらを読んでもらえましたら幸いです。
- プカキ湖:エレボール山のふもととして使用されました。湖面に映る景色が息をのむほど美しいです。プカキ湖の東にテカポ湖があります。テカポ湖は地球上で一番美しい星空が見える場所として有名です。テカポ湖はこちらのブログでも紹介していますので、詳しく知りたい方はを読んでもらえましたら幸いです。
まとめ
ホビット村は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』や原作ファンにとって、たまらない場所です。その完成度の高さはもちろん、空間を体感する楽しさはここでしか味わえません。また、ニュージーランド各地のロケ地巡りも映画の世界に没入する素晴らしい体験となるでしょう。映画の舞台を訪れ、一度この壮大な冒険の世界に足を踏み入れてみてはいかがですか?
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